12th man in the haddle

シアトル・シーホークスを応援するブログ

2019年11月

今季二度目の守備無双
SEA17-9PHI

良かった点
・クラウニーが欠場もフロント4が活躍し3サック18QBヒットでウェンツをタコ殴り。5テイクアウェイでガーベッジタイムまで相手オフェンスに何もさせない完璧な守備が勝利を呼びました。
・オフェンスで唯一通じていたのがランプレー。この試合ではRBペニーが14回124yd1TDの大活躍。TDランはユパティのプルインを使ったトラップブロックで第二線まで完璧にブロックした上で、トップスピードに乗ったペニーの独走力が遺憾なく発揮出来たランでした。
 

悪かった点
・反則で折角のターンオーバーも0点で終わりまくり。ロードということでクラウドノイズ等の影響はあるにせよ要改善。
・ 風の強い試合でロングを投げさせようというコールも悪かったが、ラッセルもターゲットを見つけられないプレーが散見された。上記の反則とサックで下がってパントの連発となり、次戦に向けて短いタイミングパス含めて修正が必要でしょう。

その他
・DTリードが足首の捻挫で途中離脱。試合後は保護ブーツをつけて会場を後にしたとのこと。来週のMIN戦は厳しいかもしれない。
・クラウニーは股関節の怪我についてポジティブな前進があったとアナウンスされた。とはいえ股関節なのでかなり長引く可能性が高い。こちらも来週は欠場濃厚か。
・ロケットは1ターゲットのみに終わったもののいつも通りに戻っていると強調。来週以降の試合で結果を出したい。


 



良かった点
・何度か抜けられたものの相手のランを総じて止められたのは見事。特にゾーンランをほぼほぼ完封出来たのは非常に大きかった。
 ・特にこの試合ではDLが20タックル以上と常にスクリメージで躍動していた。DTウッズはサックを除いても5タックルと対ラン専用機として隠れた功労者。
・クラウニーが移籍後、漸く大活躍。パスラッシュに関してはコンテイン無視の自由なムーブからプレッシャーを量産。後述するリードと相まってさらなる活躍に期待。 
・ DTリードがサスペンション明け4試合目で今季初サック。終わってみれば1.5サックでこの試合チーム最多となった。特に一発目はインサイドスタンツでOGを一当てで押し込んでギャップに割り込んだ形。此方も今後量産体制に期待したい。
・オフェンスは最大の脅威であったDEボサを"浮かせた"ブーツレッグを核に据えて展開。特にTEのスライド、クロス、フラットでRACで稼ぐパターンがうまくはまった。

悪かった点
・TDはすべてTO絡みと自陣からロングドライブで仕留めた攻撃は皆無だった。とっておきのリードオプションを出していないので全力100%が通用しなかったのではないのが救い。
・シアトル秋のファンブル祭り開催延長決定。ちなみに10試合で11回目のファンブル。どーにかせい。


真夏の太陽に焦げつかされまくったような試合
SEA27-24SF

あとでレビューは書きます。 

ここで負けたら地区優勝は絶望的


・オフェンスのキー
SFのディフェンスを考えたときにどのチームも比較的もろいラン守備を崩そうとすることが今シーズン非常に多い。またここまでSFD#はモビリティのあるQBとの対戦が先週のマレー以外いない。
そのマレーにリードオプションでゲインされ続けたのは大いに注目すべき。特にボサはこの試合終始オプションキーにされていた。またここまでチーム内1位のタックラーだったLBアレキサンダーが怪我で欠場が確定。ランオフェンスはゾーンリード中心に組み立てるべきだろう。
パスに関してはボサを中心とした強烈なパスラッシュ相手に3rdダウンで長い距離を残さないのは当然として、SFは基本的にカバー3を中心としたゾーンカバーを好みブリッツも入れても一枚なのでPIT戦やTB戦のようにマンブリッツの裏をかくプレーは相性が悪い。先週とは違ったパスコンセプトを用意しているのではないかと予想する。

・ディフェンスのキー 
シャナハンオフェンスといえばアウトサイドへのゾーンランと言われるくらいに親子揃ってオフェンスの核となっている。アウトサイドゾーンを潰すには1.プレーサイドのエッジがコンテインを維持して外をまくられないこと。2.コンテインできている間にバックサイドのDEないしLBがキャリアーを追いかけてカットバックレーン飛び込まれる前にタックルすることである。SFのRBはカットバックの切れがあるのでバックサイドがきっちり詰めないとロングゲインされかねないのだがパワーバックはいないため、捕まえてしまえば引きずり倒すのは比較的容易だろう。
またSFはゾーンランとみせてウィークサイドへのカウンターランも持っている。オーバーリアクションすればCLE@SFのSFO#ファーストプレーのように1発で持っていかれる可能性もあるので注意が必要だ。
JimmyGのパスに関しては@ARIでこそ0だったもののそれまで毎試合INTやFFでターンオーバーを被っておりミスがないわけでは決してない。とはいえプレーコールとしては1st、2stでTE、FBへの短いパスを多用するなど負担の小さく堅実なものが多い。ナンバーワンTEキトルへのミドルパスは脅威だがWRへのフェイドやロングポストなどディープへのパスは効果的ではない。新加入のサンダースはディープスレッドだがQBと約2週間しか合わせていないのを考えると短いパスが中心と予想。

・総評
オフェンスはラン中心のロースコアゲームになるのではないか。ディフェンスはガロッポロのミス待ちをしつつランを止めることがカギ。
去年二度リルシャニーオフェンスを経験しているSEAと新人ながらトップクラスのパスラッシャーとして認知されたボサを加えたSF、この試合で西地区の王座に近づくのはどちらか非常に楽しみな一戦です。

演出ジェイソン・マイヤーズ、主演ラッセル・ウィルソン
TB34-40SEA

事前の予想通り、殴り合いの展開。エヴァンス、ゴドウィンの二枚看板を止められるDBがいないので当然といえば当然なんですが。

良かった点
・ランディフェンス1位のTB相手にパスとランが47:22とパスオリエンテッドのゲームプランで勝利。ロケット、メトカーフ2人が100yd超レシーブ。この2人のダブルムーブでビッグゲインを産み出し続けました。
・TBはマンカバーを多用してきました。また70%以上でブリッツを入れることでウィルソンをパニクらせようとしましたが結果は19/32、221yds、3TDと圧倒。PIT戦に続きマンブリッツ対策は完璧に機能しました。
・落とす前にディフェンスでよかった部分を言えばランディフェンスは合格点でした。1試合で必ずやらかすウィンストンを考えれば狙い通りファンブルで流れが変わりました。

悪かった点
・カーソンのファンブルは治らないですね。敵もカーソンがボールを持てばパンチアウトを狙うのが定石になっているので今後もファンブルし続けると考えていくしかないでしょう。
・マイヤーズのキックは1本目が最悪の外し方(左に引っ掛けてワイドレフト)をしたので案の定この日は不安定なままでした。2本目以降は教科書通り右に蹴りだしてフックさせる軌道をキックでしたがPATと最後のFGでフックせずフェードになり失敗。HCキャロルは擁護していましたがここから立ち直れるでしょうか。
・パスラッシュは改善が見られず。特に4メンで真っ正直に突っ込ませて止められているのは大問題ですね。去年死ぬほどやっていたスタンツを使わないのが不可解。

来週は@SFで今後を占う大事な同地区対決。この試合の勝敗は2試合分の価値があるだけに週末にもう1本記事を書く予定です。

 

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