12th man in the haddle

シアトル・シーホークスを応援するブログ

2015年05月

今回は趣向を変えてシーホークスが採用する各種スキームを解説。

第一回はシーホークスO#の要、ランオフェンスにおけるブロッキングスキーム。

ランオフェンスに欠かせない要素がOLのブロッキングであることはフットボールファンにとっては常識といってもよいかと思う。当然ブロッキングだけでも様々なスキーム が存在するが、シーホークスの採用するのはゾーンブロッキングスキームである。

ゾーンブロックの歴史的な背景は置いておくとして、その中身と狙いはなんであろうか。有り体に言えば、ブロッキングとは一つのホールを作り、そこにRBが飛び込んでいくというのが目的である。ゾーンブロック最大の特徴はそのホールを1つではなく複数同時に作り出そうというものである。

 ISO
典型的な縦に押すブロッキングの一例。ISO LEADとよばれるスキーム。この画像では左のAギャップ(CとGの間のこと)がアタックポイント。画像はhttp://www.philadelphiaeagles.comより

zone block1
画像はhttp://jameslightfootball.comより

これに対しゾーンブロックはOL全体がプレーサイドにスライドしつつ押し込んでいくので基本はプレーサイドの外DLのエッジがアタックポイントになる。RBはそのまま外に向かって走り抜けるBounce、逆サイドにカットバックを切るBend、その中間のBangの3つの走路を見極めつつ走る。

outside zone push crack ez

このスキームの一番の狙いはロスすることを防ぐこと。単純な縦に真っ直ぐ突っ込むランが一番安全なように見えるが、ホールが1つしかないうえにそこがふさがれるとRBがカットバックを切る走路が存在しないのである。また、DLを横に動かすことで上手くブロックできればボックス内のディフェンダーを全員巻き込むことも可能になり、RBがまともに正面からタックルされにくい状況が作りやすいのである。

OLの細かなアサイメントを見ていこう。

zone block3
http://www.fieldgulls.comより

この場面ではボックスに6人のD#、O#はストロングサイドにTEを加えた6人という状況。
一番大切なのはTEのブロッキングである。プレーサイドのエッジをきちんと押し込むことでRBが走りやすくなるだけでなくビッグゲインにつなげやすいのである。
この画像ではLT、LG、RG、TEがDLをブロック。C、RTがセカンドレベル(LB)をブロックする。

zone block4
http://www.fieldgulls.com


zone block5
http://www.fieldgulls.com
このようにゾーンブロックではOL全体が横に動くことで走路を確立するプレーである。当然OLにはパワーだけでなく一定の機動力が必要とされる。またTEもよりブロッキング力のあるタイプが重宝されるスキームである。
またこのアウトサイドゾーンをエサにしたPA(ネイキッドブーツレッグ)に繋がっていくのである。
今回はこのあたりで。次回の予定はtwitterにて。







 


ベテラン勢も参加するOTAが開始。

現在ロスターにいるのは90名。ルーキーミニキャンプを勝ち抜いた若手も混じった中でベテランたちのプレーぶりに注目が集まる。

OTAではメディアに公開されるのは開催する週のなかで1回だけ。今年のOTA1週目は初日がメディアへの公開日となった。
 
メディアに取り上げられた中から注目選手たちをピックアップする。
1.アルヴィン・ベイリー
 baily
見よ。このスリムボディ。
350パウンドだった巨体を30パウンドしぼり別人のようになった。先発LGでのポジション争いだけでなく、毎シーズン怪我が付きまとうLTオクーンのバックアップとしても期待されるだけにこの体型で今シーズンのハイパフォーマンスにつなげられるか。

2.ラミュエル・ジャンピエール
jeanpielle
 誰が先発に座るのかで持ちきりだったCのポジション。OTAで先発組に入ったのはポルポル君(勝手に私が呼んでいる)ことジャンピエール。キャロルHC曰くこのシステムでの経験値を買われての抜擢。本人にとっては先発確保の大チャンスなだけにトレーニングキャンプまでにコーチ陣の信頼をどこまで築けるか。

3. カシアス・マーシュ
marsh
 昨シーズン脚の骨折でシーズンの大半を棒に振ったマーシュ。契約見直しを求めるベネットのポジションに入り、エッジからの鋭いラッシュでINTをお膳立てするなど精力的なプレーをみせた。大学時代はインサイド、アウトサイドを問わないハイモーターっぷりが長所。その長所をレギュラーシーズンで見せられるか。

4. ジョーダン・ヒル
Hill
昨シーズン後半に一気に株を上げたインサイドラッシャー。踵の怪我でディビジョナル・プレーオフ、NFCチャンピオンシップとスーパーボウルに出場できず苦い思いを味わった。OTAでは完全復調をアピール。怪我を感じさせない動きでこのまま開幕戦に臨みたい。

5.怪我人とルーキー
アール・トーマスは肩の怪我で練習を見学。見学だけで満足できなかったのか、練習中はコーチにまじって選手たちに激を飛ばしナイスプレーには40ヤード以上走ってセレブレーションしに行くなど元気が有り余っている様子。トレーニングキャンプでの本格復帰を目指す。
重傷のレーン、リチャードソンについてはトレーニングキャンプに間に合うか微妙。軽傷のサイモンは見学。
腎臓ガンが見つかったジェシー・ウィリアムスは手術を行い無事に成功した。一刻も早い復帰を願ってやまない。
ルーキーではグロウィンスキーとプールの新人OGコンビが好プレー。5巡指名CBタイ・スミスは新加入のキャリー・ウィリアムスの控えとしてプレー。INTを決めるなどアピール。
 

こっからは話題もないからスキームの話とかすると言ったら早速違うことで記事を書くという。

ドラフトも終わり各チームはドラフト指名選手、UDFA(ドラフトで漏れたルーキー選手)、トライアウト、ロスターやプラクティススカッドに所属する若手が参加するルーキーミニキャンプを開催中。シーホークスも総勢60名以上の選手が参加している。

そんな中、話題を振りまいているのがこの三選手

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DEクラークは去年11月に起こしたDV問題が取りざたされている。本人は「この件に関しては真摯に誠実に対応する」と今のところ大人しいメディア対応。練習では11月からフットボールから離れていただけに動きにキレがないという現地紙のレポート。トレーニングキャンプまでにコンディションを調整できるか。
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LSボイヤーはやはりアメリカンドリームの体現者として注目されている。元グリーンベレーで戦地に赴き帰国後に自身の夢、NFL選手になったボイヤー。特殊部隊の任務に耐えられるよう細身だった体から今はバルクアップを図っているとのこと。 
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タイラー・ロケットはWRのなかでは図抜けたポテンシャルを練習で早速発揮。地元記者曰く来シーズンのスロットレシーバー1番手と早くも太鼓判。KRでも非凡な才能を見せつけているようでこのまま順調に開幕戦に向けて調整していただきたい。

地元記者の全体的な練習内容はlittle sloppyという評価。ロケットも「カレッジとは練習のテンポがまるで違う」とまだまだ不慣れなようだ。またドラフト6巡指名DTソコリはなんとCへのコンバートを実施中。OGではなくCとはまた思い切ったことであるがまだまだ時間はかかる模様。さらに去年ドラフト下位で指名したCBピンキンスをOLBにコンバート。こちらは好印象で移籍したマルコム・スミスよりいいという声も。

ドラフト3日目に指名したOL2人はGとしてプレイ。プールが左でグロウィンスキーが右で。6巡指名のグワチャムはDEとしてプレー。パワー不足が明らかで一年は赤シャツ扱いか。


今回はドラフトの全体的な総括について書いていく。
まず1日目動かなかった多数のチームがトレード連発した2日目は波乱の展開となった。DEヘラルドがスリップする一方でDGB、ドノバン・スミスが予想よりも早く指名される。そんな中、狙っていたミッチ・モースがKCにピックされたのはシーホークスにとって衝撃だったのではないだろうか。

そうしてきた最初の指名がDEクラーク。ここはBPAだったかと思われる。逮捕歴があるとは言えパスラッシュは一級品。オフフィールドの問題は公正出来たと判断できたからこその指名だろう。ハービンのときは失敗しているが。

そして二人目はWRロケット。リターナーとしても優秀でありニーズにマッチした指名だったろう。

3日目はOLの指名が連続で続きニーズを埋める。しかしCを指名することはできず、ここはFAでベテランを獲得することで埋めるだろう。

さて、補強も大体終わりトレーニングキャンプまではファンにとっては暇となる時期。この時期に出来ればシーホークスの導入しているスキームについて詳しく解説出来ればと思っている。






ドラフト3日目でシーホークスが指名した選手たちを紹介。

4巡全体130位 Terry Poole(T、サンディエゴ州立)
ランブロックが強力で腕をうまく使って押し込んでいく。またハンドテクニックはパスプロでも発揮。ただしフットワークが重くTとしては難しいためC/OGにコンバートすると思われる。

4巡全体134位 Mark Glowinski(G、ウェストバージニア)
見ればわかるほどの隆々とした上半身から繰り出されるパワーが持ち味。大学入学時はOTだったことからskip-pull(パスプロ時のOL独特のフットワークのこと)がスムーズである。ハンドテクニックはパンチに近いためより速さが求められる。RGとして来年で契約が切れるスウィージーの後釜を狙えるか。またCにコンバートも考えられる。

5巡全体170位 Tye Smith(CB、タウソン)
6-0 腕の長さ32インチ。ゾーンカバーが上手くオープンフィールドでのタックルも上手い。大型レシーバー相手には競り負けてしまう線の細さが弱点。チームはニッケルでの起用を考えている。


6巡全体209位Obum Gwacham(DE オレゴン州立)
WRから2014年シーズンにDEへコンバートされた珍しい経歴の持ち主。どう起用するのか皆目見当がつかないが当面はSTでの出場か。

6巡全体214位Kristjan Sokoli(DT バッファロー)
指名時はDTではなくGとしてコールされた。スウィージーと同じくGにコンバートする算段か。

7巡全体248位Ryan Murphy(S オレゴン州立)
CBもこなせる高い身体能力が売り。テクニックや戦術眼は荒削りなのでこれからのコーチング次第で化けられるか。























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