・仮想LAR戦としてのゲームプラン
 オフェンスはタイミングパスとランで組み立てました。特にパスはラッセルが殆どの場面で3秒以内に投げる短いパス中心でした。これはリーグ最強ともいわれるWFTのDL対策であったことは明白で、それもありこの試合は被サック0で終えることができました。一方で獲得ヤードは121ヤードと効果的に前進できたわけではありません。RACでビッグゲインを生み出せなかったのは不安要素です。ランでは180ヤード以上を獲得。それでも20ヤード以上のロングランはラッセルのスクランブルだけだったこで全体的にWFTのタックルが素晴らしかったと言えるでしょう。
ディフェンスは3Qまでラン中心の相手オフェンスをきっちり止めてロングシチュエーションでハスキンスのミスを突いて2TOを奪いました。パス中心に切り替えてきた4Qには短いパスで進まれたましたが、最後は相手OTの怪我もあり3サックを浴びせて逃げ切りました。クラッチな場面でサックが出たのは良かったですが、試合を通してみると最初の3Qではパスラッシュがそれ程かからなかったのは少し不安要素でしょう。
 試合をとおしてミスを極力避けるオフェンスとランを止めて相手のミスを待つディフェンスで非常に波の少ないゲームになったと思います。次のLARもWFT同様の強力なDLが特徴のチームです。似たようなゲームプランで臨むでしょうし、オフェンスが爆発的に点を取るような展開はなかなか難しいのではないでしょうか。そうなった場合最も警戒しなくてはいけないのは相手オフェンスのビッグプレーです。マクヴェイのこれまでの傾向からみてロングパスで一気にやられるよりもショート〜ミドルのパスでRACを狙う形が多いでしょうからしっかりとしたパシュートとタックルで余計なヤードを稼がれないことが大事になってきます。LBとDB陣の奮起に期待したいです。