前週NYG戦で手痛い敗戦を喫したシーホークス。絶好調だったラッセル率いるオフェンスはターンオーバーを連発し、ディフェンスはそれを支えきれずという悪循環が生まれた中で目下、逆パーフェクトシーズンまっしぐらのNYJ相手にどのような内容を見せるのかが注目された一戦でした。

・明らかな意図を持って臨んだオフェンス陣
 この試合の1stドライブ、これまでとは一味違った台本を用意してきました。WRムーア、ハートを使ったジェットスウィープとエンドアラウンドを立て続けにコールしてロングゲインを獲得。その後もアウトサイドゾーンを使って「今日はオープンへのランをしっかり出す」という明確な狙いをもって試合に入ったと思いました。特にWRのジェットはこれまで試合中一回でも使えば良い方で、基本的にフェイクやデコイに使う程度でした。これをいきなり開始早々のオフェンスシリーズで2回も使った所にこれまでとは違う何かを感じましたね。 またアウトサイドへのランを使い続けたことでダメ押しとなる5本目のディスリーへのTD(アウトサイドゾーンをフェイクにしたブーツレッグ)に繋がりました。
 パスではショートパスで刻むプレーが増えました。 20ヤード以上のロングパス成功は1本のみ。ロングパス自体も全体で2本のみでしたので今までのバーティカルアタックはかなり鳴りを潜めた形になりました。ラッセルも相手の反則にも助けられて今季初の被サック0となりました。来週からは強力なDLとの試合が続きますのでショートパスで刻む路線を踏襲していって欲しいですね。