12th man in the haddle

シアトル・シーホークスを応援するブログ

NTプーナ・フォードと2年の契約延長に合意。主にランストッパーとして活躍してきたフォードは今月でFAになる予定でしたが無事に残留となりました。


CBシャキール・グリフィンはJAXへ移籍となりました。年平均10M以上の予想通り、高額オファーが来たため引き留めることは出来ませんでした。

CBアンケロ・ウィザースプーンを獲得しました。SFよりFAとなっていた身長6-3の長身CBです。シャキールの抜けたLCBの最有力選手となります。1年4M全額保証の契約内容。

TEエヴァレットを獲得しました。LARよりFAとなっていましたが、旧知の仲であるウォルドロンOCを頼る形で加入となりました。TEながらRACで稼げるためTEスクリーンやビッグスロットとしてミドルパスのターゲットになれます。

LVよりトレードでOGジャクソンを獲得しました。トレード対価は今年のドラフト5巡一個となります。パワーでDTを圧倒するランブロッカーで左右どちらでも経験豊富かつ年間で3試合以上欠場したシーズンが一昨年の一度だけと耐久力も優れています。また昨年は被サック0を記録(デレク・カーはリーグ最速の平均パス試投時間なのでリーグ最遅のラッセルではどうなるかわかりませんが)。

FB兼STのベロアと再契約。昨年はカバーチームの一員としてプロボウルに選出。今季もカバーチームは安定しそうです。

FAになっていたCポシックと再契約。1年3Mとバックアップ並みの安い契約なのでCのポジションではまだ補強があってもおかしくないです。


ほぼ流出だろうと思われていたRBカーソンと3年契約で延長しました。3年目はオプションで放棄が可能となっています。2021年は最大6.9Mの金額となります。

控えOGシモンズと1年契約で更新。ERFAではなくあえてFA市場に放出してからの契約でさらに安く金額を抑えたものとなっています。

オフシーズンの目玉となっていたエリートDEとしてダンラップと契約合意しました。
当初の契約よりも結果的に安く抑えられています。これでパスラッシュは安心でしょう。

さらにDEメヨワと2年契約で合意。ダンラップ同様出戻りとなります。貴重なスピードラッシャーとして期待しましょう。

昨年はコロナでアプトアウトしていたウッズと単年契約で合意。2019年にシーホークスのNTとして活躍したウッズですが2021年はどこまでパフォーマンスを維持できているか注目です。

WRロケットと契約延長しました。事実上の2年契約でその2年のキャップヒットを抑えてあります。これでDKとタイラーの二枚看板をもう暫く見ることができますね。




FA市場がひと段落したこのタイミングで一度ロスター構成を振り返る記事。


QB ラッセル・ウィルソン
控えQBとは未だ契約せず。3年連続のジーノなのか、新人を持ってくるのか。

RB カーソン、ペニー、コリンズ、ホーマー、ダラス
既に5人と契約済み。RB1,2はカーソンとペニーで確定。RB3もパスプロとレシーブで貢献できるホーマーがリード。RB4をコリンズとダラスが争う。

FB ベロア
主にSTのカバーチームで活躍しプロボウルにも選出されたベロア。 2TE大好きなウォルドロンのもとではオフェンスでの出番は今年も少なそう。

WR DK、タイラー、スウェイン、ハート、アルスア
今のところスウェインがWR3として一歩リード。ただラッセルはここにABを所望しているため、もしかすると大きな動きがあるかもしれない。FAで動かない場合はドラフトでスウェインと競争させられるルーキーを指名するだろう。

TE エヴァレット、ディスリー、パーキンソン、 ルーク
新OCの下、2TEセットへのコミットが強くなるだけにエヴァレットにかかる期待は大きい。ディスリーはこの中で1番のブロッキング力があるだけに2番手安泰。パーキンソンは上述2人の控えとしてしっかり備えて欲しい。そしてルークはまたもロスター当落線上にある。

C ポシック、フラー
オフェンスの中で唯一先発が決まってないと断言できるポジション。
昨年先発だったポシックは単年で契約更新したものの内容が他チームなら余裕で控えレベルの安すぎる金額なだけにチームからの評価もそれだけ低いということ。フラーはさらに低い序列であるためいきなり覚醒しないでもない限りドラフト指名で1人補強するのは確実。例年通りなら2巡下位でもその年のトップクラスのCは指名出来るので誰を指名するか要注目。

OG ジャクソン、ルイス、ヘインズ、シモンズ
ジャクソンは左右両方出来るがルイスを動かす必要性が薄いのでそのままLGジャクソン、RGルイスでいきそう。ヘインズ、シモンズと怪我がちな面子が控えなのが不安だがジョーンズを持ってこれるのでドラフトで頭数を増やすことはなさそう。

OT ブラウン、シェル、オブイヒ、ジョーンズ、チャンピオン
大ベテランのブラウンはまだまだやる気十分。同地区に40超えのウィットワースおじさんもいるし後継者指名は見送るのではないか(指名権も指名順位もしょっぱすぎてまともなプロスペクトを指名出来ない)。
シェルはRTとしてリーグでもTOP10に入る安定した活躍。控えはオブイヒがWAS戦で会心のパフォーマンスを披露して残留。ジョーンズはOGも出来るフレキシビリティーが好評。チャンピオンはPS行き濃厚。

DT プーナ、モネ、ウッズ
主にNTを担当する方々。プーナはランストッパーとしてリーグでも上位であり、モネもローテ要員としては十分。2年ぶりの復帰となるウッズがどこまでやれるかは未知数だが3番手なら大丈夫そう。

5T(3T) ハイダー、コリアー、グリーン
ハイダーは主に5T。後2人はベアフロントとニッケル、ダイムでは3Tに入る。
相手に合わせてDLのセットを変えられるスキームにおいてコリアーとグリーンが果たす役割は非常に大きい。

LEO ダンラップ、メヨワ、テイラー、ロビンソン
ダンラップ残留で一安心なポジション。何でもこなせるダンラップがエース、スピードラッシャーの後3人がローテーションする。

ILB ワグナー、ブルックス、バーカーベン
ワグナーがMike、ブルックスがWillで先発。バーカーベンは主にST要員。

OLB バートン
一応バートンを入れたがテイラーが兼任する可能性もある。その場合はバートンがILBの控えに回る。

CB ウィザースプーン、リード、フラワーズ
シャキールの抜けたLCBをウィザースプーン、RCBはリードがそのまま。フラワーズは控えに回る。
デプスが薄いので一枚加えても良いが4番手となるとやはりドラフト下位になりそう。

NB アマディ、ブレア、ソープ
アマディがニッケル一番手、ブレアは怪我からの復帰でポジション奪取を目指す。ソープは主にST要員。

SS アダムス、ニール
アダムスはボックスセイフティとして自由に動かす。その分ニールが本来のディープゾーンを守る3Sパッケージもいけそう。

FS ディグス
カバー3の屋台骨を支えるのがディグス。ブレアやアマディ、ニールでは荷が重いポジションなので出来れば控えに一枚欲しいところ。とはいえ他のポジションの優先度の方が高い。

K マイヤーズ
そのまま。

P ディクソン
そのまま。

LS オト
そのまま。



・OC決まる 
 ショッテンハイマーと袂を分かったOCにLARのパスゲームコーディネーターのウォルドロンが内定しました。2009年にNEでクォリティコントロールコーチ兼TEコーチとしてコーチ業をスタート。その後WASに移籍し、そこでショーン・マクヴェイと出会います。2016年にマクヴェイとともにLARに移籍するとQBコーチとパスゲームコーディネーターとしてチームを支えてきました。

 現在のLARのオフェンスといえばランとPAブーツレッグを組み合わせた現代版ウェストコーストオフェンスといえます。基本は90年代にマイク・シャナハンとゲイリー・キュービアックが完成させたアウトサイドゾーンと裏にあたるブーツレッグからのPAパス。ここにWRのジェットスウィープとスクリーンパスを絡めるのが現在のNFLで猛威を振るうマクヴェイ、ラフルーア、リルシャニーのオフェンススキームとなっています。ウォルドロンもこの系譜を受け継ぐコーチである可能性が極めて高いのです。
 
 極めて高いという表現なのは彼がOC職が初めてのことでありプロ、カレッジを問わずプレーコールを担当することも初めてであるということ。つまり開幕戦になってみないとどのようなオフェンスを展開するのか誰にも断言できないという状態なのです。それでも十中八九、師であるマクヴェイと同じスキームであることは疑いようがないのですが。
 
 これで来季のオフェンスの展望が見えてきました。ショッテンハイマーがフィールドの奥へ向かう縦のオフェンスだったのに対してウォルドロンは外へのランとブーツレッグを使った横へのオフェンスを展開することになるでしょう。ラッセル・ウィルソンはポケット外へロールアウトすることが増え、ランニングスローで短~中距離へのパスが多くなります。WRは奥に走りこむのではなくフィールドを横切るクロッシングルートやフック系のルートを要求され、TEへのパスも増えることになるでしょう。RBはパワーよりもスピードで外側に捲れる走力が求められ、OLも同様に横に動ける機動力が必須となります。少ないキャップスペースとドラフト指名権という限られたリソースでどれだけウォルドロンをサポートできるのか、ピート・キャロルとシュナイダーの力量が試されるオフシーズンとなりそうです。


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