12th man in the haddle

シアトル・シーホークスを応援するブログ

TEN33-30SEA

落とすならこういう試合なのかなという負け方。全体的に主導権は握れていたのにミス2つで接戦に持ち込まれて最終盤に先に力尽きてしまいました。
ここからはそのミス2つについて書いていきます。

・ミスの一つ目はオフェンスのゲームプランです。開幕戦ではジェットスウィープ+ブーツレッグ時にTEやWRをサイドライン際に走りこませることでHigh&Lowを作ってディフェンスを攻略しましたが、この試合でそのようなコンセプトでオフェンスを組み立てることはありませんでした。
エスクリッジが欠場したことでジェットの使用率が減ったことは仕方ない面があるかもしれませんが、ブーツレッグをほぼ使わなかったことは正直意味が見出せませんでした。首尾よく事が運んでいるときにやり方を変えるべきではないというフットボールのセオリーがありますが、なぜ上手くいっていたPAブーツレッグを序盤から使わなかったのか。4Q残り5分からの分水峰となるオフェンスで3&outになったシリーズ、時間を使いきれなかったのはブーツレッグから離れたからじゃないのか。来週以降オフェンスのゲームプランがどうなるのかは注目ポイントになります。
ただオフェンスはそれでも30得点しており、機能不全に陥ったわけではありません。より大きなミスはディフェンスにあります。

・この試合ではTENがヘンリーのランを囮にPAでLBの背後にWRを走らせてパスを通し続けました。このゲームプランで一番重要なのはみえみえのパスシチュエーションに嵌まり込まないこと。特に後半は時間が少なくなった状況で2ポゼッション差をつけられると時間を使うランを捨てざるを得なくなるのでTENは4Q残り少なくなっても1ポゼッション差で食い下がらなければいけませんでした。
4Qで14点差が付いた場面、TENは残り時間を踏まえて是が非でも短時間でTDが欲しかった状況でした。ここでこの日再三止めれたヘンリーのロングランTDがありましたね。これが2つ目のミスです。ヘンリーのランであろうとなかろうと、SEAディフェンスとしては時間を使わせられればタネヒルが投げざるを得ないほぼ詰みの状態にできる時間帯でした。
ここでヘンリーによる1発TDを献上するわけですが、あの場面でなぜアダムスをランブリッツに入れたのか。それまでランブリッツを入れずともコンスタントに止めていたヘンリーのランに対して交わされる危険を冒してまでコールを入れたのははっきり言ってナンセンスです。どうしても短時間でオフェンスにボールを回す必要性も全くなかったシチュエーションだったにもかかわらずです。
結果的にCギャップにアダムスが突っ込んだ分、CBフラワーズがオープンフィールドでヘンリーと1on1になりぶち抜かれることになったわけです。並みのRBなら止められたかもしれませんがスピードもパワーも超一流のヘンリー相手にDBが1人で止めるのは無謀もいいところであり、あのような形を、「14点差の」あの場面で作ったDCノートンjrの責任だけでなく、チーム全体で10ydは許してもビッグゲインは許さないという意思統一ができなかったHCの問題のほうが非常に大きいです。キャロルHCがプレーコールを担当してないのはサイドラインで飛び跳ねることや審判の判定に文句をつけること以上に試合の趨勢を決める場面でのチームをまとめ上げるトータルマネジメントに専念するためのはずです。

結局のところ、開幕戦で大敗したチーム相手だから、ここまでランは止めてきたから、失点してもオフェンスが点をとってくれるから……言葉に出さなくてもこういった慢心や油断が4Qのあの場面で表出したんじゃないか。そのように勘繰ってしまうほどのお粗末なゲームだったと思います。昨年はホームNYG戦が同様のお粗末さ加減でしたが、その後の対戦相手にめぐまれ何とか地区優勝まで持ち直した経緯があります。まさかWeek2にて早々に落とし穴に自ら嵌るとは思ってませんでしたが、次の試合はすぐに来ますし泣こうが喚こうがSBを目指す以上ここからのカンバックはマストです。来週以降の戦いに期待したいと思います。

結果:IND16-28SEA

1.ベールをぬいだウォルドロンシステム
プレシーズンではほぼ本番用のプレーを見せなかったウォルドロンのプレーコール。
大方の予想通りゾーンブロックとジェットモーションを組み合わせたランプレーとPAブーツレッグを軸に2TEをWRの位置に置くスプレッド体型を使うなど特徴的なオフェンスが展開されました。ランがよく出たこともありランパス比率ではランがパスより1プレー多くなりました。また裏にあたるブーツレッグもハンドオブフェイクに相手DL、LBが引っかかったこともありラッセルはノープレッシャーでポケット外からぱすを投げられました。ブーツレッグを使わなかった3Q以外で得点できたことからも効果的にブーツレッグが決まっていたことがわかります。

2.OLは合格点の出来
オフェンスで懸念されていたOLのプロテクションは機能していました。特にOTは二人とも強力なエッジラッシャーがいなかったこともり漏らしたプレッシャーはゼロと完ぺきなプロテクションを披露。被サックは公式記録で3個記録されていますが、OLが力負けしたのが原因なのは1個だけ。ほか2つはラッセルがブーツレッグでポケット外に出るも、ターゲットを見つけられずにいるうちにダウンフィールドから上がってきたDBにサイドライン際でタックルされたものとオーバーロードブリッツで元々プロテクションの枚数が足らなかったものなので相手の4メンラッシュに圧倒されたことはほぼ無かったです。むしろINDは3rdダウンで積極的にブリッツを入れてくることが多く、それが1本目のTDに繋がりました。

3.DLは上手くアジャストメント。ブリッツは不発
INDの1stドライブではDLが縦に割り込む意識が強すぎたため、RBテイラーにカットバックでうまくボールを前進させられました。しかしそこからゾーンブロックで横に動いてくる相手にしっかり足を動かしてギャップをしっかり守った結果、1回平均3.8yd、最長も12ydに抑えました。
ランを止めた後のパスでは前半にブリッツを多くコールしたものの相手にすれ違うようなタイミングパスで裏をかかれました。後半にブリッツを抑えてDLのみの4メンラッシュで実際サックはすべて4メンラッシュから生まれたもの。ノートンjrはDLへの信頼をもう少し抱くべきでしょう。

オフェンスでは主力のラッセル、タイラー、DK、カーソンが活躍。ディフェンスではグリーン、テイラー、ブルックスと若手が躍動しました。相手主力にに怪我人による欠場があったこともありしっかり勝利を挙げ、まずは良いスタートが切れたのではないでしょうか。同地区ライバルは全チーム勝利したこともありまだまだ気は抜けませんが今年のチームの将来性は明るいと思います。

Go hawks







Twitterのほうにあげたものを転載するという手抜き記事。
中身はしっかり書いたので読んでつかーさい。

↑このページのトップヘ